HOME > 資料集 > 丹沢ジャーナル > 22.西丹沢の今昔

丹沢ジャーナル

2007年 神奈川県立丹沢湖ビジターセンター企画展 展示(部分)
西丹沢の今昔
神奈川県立丹沢湖ビジターセンター(公益財団法人神奈川公園協会運営)主催
なくなってしまうもの、引き継がれていくもの。
丹沢の自然。あなたは、何を大切に残していきたいと考えますか。

年中行事
西丹沢にも様々な年中行事があります。 その中には、現在でも大切に続けられているものもあります。
クリックで拡大。 (イラストレーション:原島)

食べ物はどこから
山から、川から、畑から…


狩猟について直撃インタビュー
玄倉在住の猟師さんに昔の狩猟について訪ねてみました。
Q.狩猟方法は昔と今で違いますか?
A.昔は鉄砲(単銃)を使って、一年中やってたよ。昔は鉄砲打ちと呼んだんだ。
昭和27、28年頃から犬を使うようになった。免許が必要になったのは昭和38年くらいだったかな。(今は鉄砲打ちではなくハンターと呼ばれています。訓練された猟犬を使います。
Q.昔は主に何をとっていましたか?
A.とっていたのは主にイノシシやウサギ。シカなんて奥山にしかいなかったから食べたことない。イノシシなんかは捕れても月に1、2頭。貴重なタンパク源だったからみんなでわけて食べたよ。(今はウサギ、キジ、シカ、イノシシ。)
Q.昔と今で、動物の種類や数に違いはありますか?
A.タヌキ、テン、イタチなどは疥癬で減った。キツネも減った。ウサギ、ヤマドリは最近やっと増えてきた。ネコが増えた。コジュケイは芽をつまむからよくとる。シカは増えた。昔、シカはフキやウドは食べなかったが今は何でも食べちゃう。昔は畑は山にあったけど、今みたいに動物に食べられたりすることはなかったよ。
Q.山の様子、木の種類は昔と違いますか?
A.昔は茅場だったり、炭焼き用の雑木の林だった。昭和37、8年に県の省令で植林事業にともない、雑木を買って伐ってクロキ(スギやヒノキ)を植林した。スギの苗は1本1円で背負ってもらった。一回に150本背負う人もいた。(今は茅場がなくなってきてしまった。)

おわりに
いかがでしたか?昔と今の写真を見て、感じる事は人それぞれだと思います。
なくなってしまうもの、引き継がれていくもの、
茅ぶき屋根や年中行事だけでなく、自然についても何を大切だと思い、残していくかは私達次第です。
丹沢の自然。
あなたは今、何を大切に残していきたいと考えますか?

データ提供:丹沢湖ビジターセンター


このページの先頭へ戻る